炬燵夢想

9 月 29th, 2008 § 0

僕はパソコンを持っている。持っているだけではなくちゃんと使っている。決して使いこなせている訳ではないけれど。昔から自分のことを知っている方は、柄でもないと思うだろうけれど、僕だって大人にならなければいけないんだもの。初めの内はヤフージャパンのホームペイジを開くだけでドキドキしていたけど、今ではこうして原稿を書いて風間とメールでやりとり出来る迄になった。我ながら立派なものである。これと同様にドラムの腕前も上達しないものかしら。

元clismsの樋口君から譲り受けたパーソナルコンピューターには、ビートルズからヴァンパイアウィークエンドまで様々な音源がデータで残っており、ボタン一つで僕の部屋は忽ち名曲ライブラリーに変貌する。おかげで今年の冬、やりたいことが一つ増えた。まず、朝起きて顔を洗って掃除洗濯など、身の回りを丁寧に整理整頓する。丁度お昼前辺りからベランダに冷やしてあった瓶ビール片手に温々とコタツに入ってから、、、一杯始める。

アテは、お茶漬けにタラコとチリメンといった所だ。ビューティフル。さらに、名曲ライブラリーボタンをポチッと押せば。マーベラス!!友達でも呼ぼうかな。但し、相手が居る場合はなるべくゆっくり飲まなければならない。こないだも近所に住んでいる牛尾を家に誘った際、久しぶりの来客でテンションもあがり、ワインをがぶ飲みした挙げ句に、何でもない3コードのガレージロックを聴かせてクダを捲くという醜態を晒してしまった。そんな事もあるので矢っ張り一人でやらなければならない。

段々と酔いが回り気分が良くなってくれば、次第に取り留めもないことが浮かんでくるだろう。このライブラリーに入ってる蒼々たるバンドでワールドカップを開催したらどうなるのか。「バンド無双」とでも呼ぼうか、ビートルズを頂点とする、天高くそびえ立つトーナメントで自分はどこまでいけるのだろうか?最終予選の相手はクラッシュ、フェラクティ、ドアーズ、YMOにクイーン。ん〜。

厳しすぎる戦いだ。万が一、万が一(酒の力で)予選を突破する事が出来たとしても、傷だらけでボロボロ、満身創痍の僕をベスト8で待ち受けているのは他でもない、あのレッドツェッペリンなのだから。ああ、ボンゾのバスドラが五臓六腑をエグり、ペイジのチョーキングで骨の髄が軋む。皮膚は爛れ、血は枯れ、骨が溶けていく。景色が灰になっていく、もはや風まで死に尽くしてしまったのだろうか、辺りは異様な静けさに包まれた。ふと気が付けば、眼前に一筋の光が段々になって、天空へと続いている。
「こ、こ、これがあの天国への階段ってやつだな」・・・・

いい加減酔いもピークを迎え、炬燵夢想するのにも飽きてきたのでベランダに出て、「もういくつ寝るとお正月」を歌う。すこぶる機嫌が良い。外はやけに静かで、空気も透き通っている。隣の家の屋根には、うっすら雪が積もっている。一方部屋の中、名曲ライブラリーのステレオからは、ビートルズの「IN MY LIFE]がこぼれている。小さな小さなボリュームで。

風とロックお蔵入りコラム

9 月 29th, 2008 § 0

前越君、どうやらこのコラム、つまらなければボツになるらしいが、
「そんな事を言ったって君、僕はつまらない男だよ。喧嘩も出来なければ、同時に二人以上の女を抱くだなんて以ての外なんだからね、僕なんて内野フライみたいなものさ。」

前越君、損なこと言わないで、こんなチャンス滅多にないんだから、ほら、ギャグよギャグ。一発ギャグ。
「・・・期待に応えられなくてごめん、やっぱり駄目だ。スべるのが怖くて何も出来ない。例えそこにバナナの皮が落ちてるとしてもだ。」

おい前越君!いい加減にしておくれよ。まるで君の話はチューニングが合ってないじゃないか。ところで君、「風とロック」って知ってるかい?
「ああ、もちろんさ、あの金持ちの道楽みたいな雑誌だろ?感心はするけど全く僕には縁のないものだよ。」

前越君、もしもこのコラム、君が言うところの金持ち道楽雑誌からの依頼だったらどうする?

我 正 直 困 惑 君 試 我 器 量 ?
其 瞬 間 衝 撃 走 神 様 眼 前 有 
貴 様 生 意 気 死 迄 5 0 1 穿 
風 共 六 区

前越啓輔 ドラム 1981年12月20生まれ 石川県出身

ランニングホーマーズ/マグニチュード1・8/
九分九厘/ウエストリバーズ/ガガ/スイ/
サブリミナルスラッガーズ/ゾリスデン/DFC/
DDJC/clisms/one/歴史の外へ/纏/
ライジングウルフ/UKロシア殺し/urushi/
渡辺敏夫エレクトリック/エルメスカステラ/
おとぎ話などを経て現在に至る

夢の続き

9 月 10th, 2008 § 0

先日私、かの有名な「ターミネーター」氏にボコボコにされる夢を見ました。

夢の中でも、やはり私はマッドシティ東京に住んで居りまして、何の仕事をしていたのかは判別出来ませんでしたが、毎日のように都内を、運転手兼付き人の「たけし」それから腹に居着く虫「ストレス」とを引き連れて飛び回り、忙しい日々を送っておりました。

たけし(以下T)は、その名から容易に想像出来るでありましょう、一見頼りないが人柄は良いという、言うならば「色白の野球部員」のような男で、一方の私はというと、如何に自分が忙しく大変かを、アピールする事でしか存在できないつまらない男だったように思われます。そんな生活を送っている内に、いつの間にか私の腹にいたはずの虫「ストレス」がTの腹に居着くようになりました。

ある日の事です。私はいつものようにTが運転する紺色の車で仕事場の地下駐車場に到着して、愚痴をこぼしながら車を降りました。Tの異変に気付いたのはこの時です。いつもならエレベーターまでエスコートしてくれるはずなのに、いつまでたってもハンドルを握ったまま車から降りて来ません。苛っと来た私は散々Tを罵倒しました。Tは初めの内は黙っていましたが、やがて反抗的な態度をとりました。もの凄い勢いでこちらに詰め寄って来ました。こいつは堪らん、と一目散にエレベーターに逃げ込み、急いで「閉」ボタンを押しましたが、寸前で間に合わず、Tが扉をこじ開けて入って来てしまいました。

万事休す。私は観念して日頃の悪行の数々をTに謝ろうと、顔をあげました。「たけし、いつもゴメン。俺が悪かっ・・」私はここまで言いかけて自分の目を疑いました。なんとそこには「色白の野球部員」ではなく、サングラスをかけた「西海岸出身のメジャーリーガー」のような大男が立っていたのです。よく見るとかの有名なターミネーター氏(以下T)ではありませんか。そしてその瞬間エレベータ中に試合開始のゴングの音が鳴り響きました。

TがTに変身し、私はボコボコにやられてしまったのです。

さて、目が覚めました。夢の続きです。
おとぎ話スタッフの西田がターミネーターに変身しないように、今の内から万事心懸けなければなりません。

鰯の味

8 月 30th, 2008 § 0

僕は魚の味が大好きだ。

小学生のころ、学期毎に作成されていた学年文集にこう記した。「僕は鰯が大好きです、毎年の誕生日はケーキではなく鰯で祝います、今年ももちろんその予定です。」魚は健康にも良いし、栄養も豊富だということは知っていたので、僕は得意気だった。

ところがいざその文集が形になり保護者に配られると、その日の夕食時(もちろん献立は鰯)、何故か兄姉には笑われ、母親からはお叱りを受けることに。実は今でこそ鰯は高級魚に成り上がったが、当時は雑魚同然だったのである。恥ずかしくて近所に合わせる顔がないというのだ。

当時、前越少年まだ10歳(すねもスベスベ)、僕は毎週水曜日夜八時に、隣の町から講師を招いて行われているストレッチ教室へ母親と二人で通っていた。その日もドラゴンボールを見終えた僕達はバスタオル一枚ずつ持って公民館へ向かった。蒸し暑い夜だった。「鰯好きなんか?良くできた子やねえ。」「啓輔君賢い訳や。」など近所のおばさんのフォローも空を切り、母親の終始苦笑いの表情が印象に残っている。蒸し暑い夜、アイスを食べながらの帰り道。重い足どり、鰯の味。

想い出はつい昨日のようだ。

納涼

8 月 26th, 2008 § 0

最近先輩である知人が接骨院に通い始め、(よくテレビで「ボキボキッ!」と大袈裟な音をたてている例のやつね)色々話をしてくれる。足の長さが揃ってないから体の左右のバランスが崩れ、寝ても疲れが取れないとか、幾らマッサージを受けても肩のコリがひかないとか、仕舞いにはそのストレスで頭痛持ちになってしまうのだ〜!と声高らかに、俺の不安を煽るものだから、その場では鼻で笑いながら「んなこたぁないでしょ」適当に返事をしておくのだけれども、毎日寝る前にはストレッチをするようにしている。

このような事もあり接骨院に興味を持ちだしたのだが、如何せん一人で、頭にスカーフを巻いているであろうオヤジに、ボキボキやられるのは流石に腰が引けるので、渋谷のスタジオ練習帰りに、山手線のホームで牛尾を誘ってみた。「牛尾、俺らドラムとかギターとか弾くから尚更やろ、体固まっとるよ。接骨院や!接骨院!」(接骨商法)すると、想いもよらない好反応が返ってきた。「いいっすねえ接骨院」と、自分の肩を揉みながら、微笑むあいつの顔には、完全に接骨症候群特有の表情があらわれていた。

もうじき牛尾もストレッチを始める頃だろう。
そして次は貴方が誘われるかも知れない。
「接骨院いこうよ」と